私たちの暮らしでは、不要になったものを「捨てる」という行為が当たり前のように行われています。しかし、ごみを減らし、環境への負担を軽くするためには、捨てる前にできる“もうひとつの選択肢”、つまり リユース(再使用) がとても重要です。広島市でも、使えるものを別の誰かにつなぐリユースの取り組みが広がりつつあります。
■ なぜリユースが必要なのか?
リユースは「ごみを出さないこと」につながる最も効果的な方法です。
ごみとして排出された物は、焼却・埋立などの処理が必要になりますが、その過程ではエネルギーを使い、CO₂も発生します。「使える物を人に譲る」「別の役割を与えて使い続ける」といった行動は、ごみ処理にかかる負担を大きく減らすことができます。
さらに、リユースは「ものの寿命を伸ばす」ことで新しい資源の消費を抑える効果もあります。買い替えを少し先延ばしにするだけでも、環境への貢献は大きなものになります。
■ 捨てる前にできる!身近なリユース方法
① フリマアプリやリユースショップを活用する
まだ使える洋服・おもちゃ・家電・本などは、フリマアプリ(メルカリ・ラクマ)やリユースショップ(セカンドストリートのような店舗)で売却できます。
子育て世帯では、短期間しか使わないベビー用品や子ども服をリユースすることで、家計にも優しい循環が生まれます。
② 地域の回収ボックスやイベントを利用する
広島市では、小型家電の回収ボックスなど、リサイクルステーションの整備が進んでいます。しかし最近では「リユース特化」の回収イベントも増え、まだ使える日用品や雑貨を必要な人へ橋渡しする取り組みも行われています。
③ お譲り・寄付という選択肢
SNS や地域コミュニティでは「お譲りします」「譲ってください」といったやり取りも日常的になっています。
また、児童福祉施設・NPO・保護団体などでは、不要になったタオル・文房具・防災用品などを寄付として受け入れていることもあります。
■ “ただのごみ”が“誰かの必要なもの”になる
不要になったものが、自分では価値がないと感じても、他の人にとっては必要な場合があります。
・古いスマホ → 子どもの学習端末として再利用
・サイズアウトした子ども服 → 次の家庭で活躍
・読まなくなった絵本 → 保育施設で再利用
・使わない食器 → 一人暮らしの学生に喜ばれる
このように、リユースは「ものと気持ちの橋渡し」。捨てるよりも、誰かの役に立つルートを考えるほうが、暮らしも心もすっきりします。
■ 無理なく始められる“リユース習慣”のコツ
「捨てる前に、5秒だけ考える」 まだ使える?譲れそう?と一度立ち止まるだけで、選択肢が広がります。 モノを“入れるとき”に手放す基準を明確に 服や家電を買うときに「今あるものを1つ手放す」と決めると、循環が生まれます。 カテゴリーごとに“リユース行きの箱”を作る 不用品を一時的にまとめておく場所があると、後からまとめて手放しやすくなります。
■ リユースは、環境にも、家計にも、気持ちにも優しい選択
ごみとして捨てる前に、少しだけ「別の道」を考えてみることで、環境負担を減らし、誰かの役に立ち、暮らしのスペースも整います。
ものを大切にしながら賢く循環させる——
それは、広島市のごみ問題を解決するだけでなく、あなた自身の暮らしをより心地よくしてくれる行動です。
今日から、小さなリユースを始めてみませんか?